ゴミ処理・有害科学物質等の環境問題は、現代に於いてオゾンホール・動物種や森林面積の減少・人口の爆発的増大等の現象を相俟って、地球環境保全の問題として避けて通れない問題となっています。弊社は、埼玉県条例・大気汚染防止法に対応し、既に2007年(平成19年)9月よりVOC設備を導入するなど、積極的に地球環境問題に取り組んでおります。
製造過程において発生する産廃物を、弊社は新しいエネルギー(固形燃料やセメント原料)にリサイクル出来るよう、OP//CPフィルム、ポリキャップなどゴミの分別をしております。また廃液は弊社保有の溶剤再生装置(蒸留再生システム)により版洗浄用の溶剤として再利用、金属関係は有価処理にて製鉄会社等の企業に有効的に活用されております。こういった環境リサイクルにも役立てるよう活動しております。
2012年(平成24年)12月に、埼玉工場が所在する埼玉県熊谷市と公害防止協定を締結いたしました。地域に応じた公害防止の目標値を設定して具体的な公害対策を明示し、そのための弊社の義務を自主的に定めております。これからも環境問題に積極的に取り組んで参ります。
紙管の再使用と廃棄物削減を目的とした環境投資として、紙管の残フィルムを巻き取ってくれる機械を導入しています。一度に2本セットでき、スイッチを押せば勝手に巻き取ってくれる機械です。これまでは人がおこなっていましたが、効率が悪く、またカッターを使用するので、危険な仕事になっていました。このような見た目の機械ですが、環境と効率と安全の3つに貢献しています。これからもそういう視点で、現場の環境改善に取り組んでいく所存です。
近年、環境保護意識の高まりや関連法令の整備により、環境への配慮、作業環境改善や製品の安全・衛生性の確保はグラビア印刷業界において重要な課題となっております。特に従来の主溶剤である「トルエン」については、PRTR法による移動量・排出量の届け出義務、労働安全衛生法 改定による作業環境濃度の規制強化、PL法施行などによる包装材料中の残留溶剤低減の要求 など使用量の削減が求められています。また化石資源の節約と二酸化炭素排出量削減も弊社の責務であると考えております。
このように環境保護への意識が高まってきている中で、弊社は環境対応活動の一環として、ノントルエン型グラビアインキや、植物由来材料を一部に使用したバイオマスインキでの印刷を行なっております。トルエンの使用量及びVOC(揮発性有機化合物)排出量削減に努め、軟包装衛生協議会で認証を受けた作業環境の中で、残留溶剤が少ないかつ、クリーンな包材の印刷を行っております。それは、この美しい地球の未来を次の世代へと継承し、よりよい世界環境を目指す為に必要不可欠な企業モラルであると私たち「東ポリ」は考えます。今後も環境負荷軽減と高品質にこだわり“地球環境にやさしい「東ポリ」”を目指して、全社一丸となって努力して参ります。